第49回チャレンジサイクルロードレース 参戦レポート
2026.04.12
第49回チャレンジサイクルロードレース
【開催日】
2026年4月12日(日)
【開催地】
静岡県伊豆市大野1826 日本サイクルスポーツセンター
【距離】
MU23クラス 5km × 12周 + 4km =64km
MEクラス 5km × 15周 + 4km =79km
【出場選手】
MU23クラス
夏目 天斗
瀬川 ジョエル
森 凰翔
MEクラス
高梨 万里王
山口 瑛志
サルマ 寬大
楢山 結己
竹内 遼
【出走人数】
MU23クラス
95名
MEクラス
59名
レース概要
春の晴天のもと、伊豆修善寺の日本CSCで開催された「2026チャレンジサイクルロードレース」。
本レースは、春の訪れを告げるクラシックレースとして、例年4月初旬に開催される伝統ある大会である。
午前中に行われたMU23クラスには夏目、瀬川、森の3名が、午後に行われたMEクラスには高梨、山口、サルマ、楢山、竹内の5名が出場。昨年のMEクラス優勝者である床井(2025年をもって引退)に続く、チームとしての2連勝を目指しレースに臨んだ。
シーズン序盤ということもあり万全とは言えないものの、各選手ともに上々の仕上がりで本レースを迎えた。
年間を通して数少ない地元開催レースということもあり、この一戦にかけるチームの意気込みは非常に大きい。
また、日本CSCはアップダウンが連続し、平坦区間のない日本屈指の難コースである。ここで開催されるレースは、登坂力と回復力を兼ね備えた実力者が勝利を手にするサバイバルレースとなることは必至だ。
そしてこの日は地元静岡県内での開催とあって、会場には多くのファンがチームカラーのオレンジを身にまとい集結。大きな声援が選手たちの背中を力強く後押しした。
【MU23クラス】
9:30スタートと早い時間帯に行われたMU23クラスは、今後の国内サイクルロードレース界を担うU23世代の登竜門とも言える注目のカテゴリーである。
スタートの号砲とともに短いローリング区間を経てリアルスタート。1周目から積極的なアタックが繰り返され、瀬川と森も集団前方でこれに対応する。
レースが大きく動いたのは7周目。優勝候補である群馬マンモスレーシングの島崎選手と明治大学の野嵜選手の2名が逃げを形成した。
U23世代の中でも実力が抜きん出た両名の逃げは、一時メイン集団に対して約1分のリードを築き、逃げ切りの可能性を感じさせる展開となる。しかし、疲労の色が見え始めた11周目(残り3周)に、約30名の追走集団がこれを吸収した。

手首の怪我から復帰したばかりの夏目はこのタイミングで遅れを喫するが、瀬川と森は集団内で冷静に状況を見極め、勝機をうかがう。
一気にペースが引き上げられた最終周回、集団が分断しかける場面もあったが、大きな集団のままゴール前の登坂区間へ突入する。
終盤に備えて位置取りを意識していた森は、落ち着いてスプリントに臨み3位でフィニッシュ。登坂入口で先行した数名に対し、先頭2名には届かなかったものの、見事表彰台を獲得した。

レース中盤からフロント変速にトラブルを抱えていた瀬川は、ゴールスプリントに絡むことはできなかったが22位でフィニッシュ。
全日本選手権出場権が与えられる30位以内を目標とした夏目は、苦手とする登坂コースに加え怪我からの復帰直後という状況も重なり、41位でレースを終えた。

【MEクラス】
スタート直後から実力者たちによるアタックが繰り返され、高梨とサルマも積極的に反応。しかし、キナンレーシングチームの揺さぶりに対応しきれない場面が多く、序盤から苦しい展開となった。
3周目には、キナンレーシングチームのトマ選手と橋川選手、愛三工業レーシングチームの織田選手の3名が逃げ集団を形成。愛三工業レーシングチームが集団のペースをコントロールする展開となる。
レース中盤、この逃げと後方集団との差は一時1分前後まで拡大。しかし6周目から約4周回に及び、愛三工業レーシングチームの留目選手による強烈な牽引により集団の人数は急激に絞られ、メイン集団は20名程度まで縮小した。

このペースアップにより、集団内で機をうかがっていた高梨、サルマ、楢山は遅れを喫する。
その後、先頭3名とメイン集団との差は徐々に縮まり、10周目に入るところで逃げを吸収。このタイミングで竹内もトップ集団から遅れる。
10名程度にまで絞られた先頭集団に山口が食らいつくも、チェーンが外れるメカニカルトラブルに見舞われ大きく後退。レース後、「集団内で余裕がなく、シフトミスでチェーンを落としてしまった。復帰に手間取り、追走を試みたがペースの上がった先頭集団に追いつくことはできなかった」と振り返った。

14周目、キナンレーシングチームの新城選手と草場選手、愛三工業レーシングチームの留目選手の3名が新たな先頭集団を形成。その後、6名の第2集団が続き、さらに約3分差で山口を含む第3集団という構図でレースは終盤へ。
この時点で第3集団にいた竹内も消耗が激しく遅れを喫するが、完走者(上位30名)に全日本選手権の出場資格が与えられることから、単独でゴールを目指した。
山口は不本意ながらも第3集団を牽引し続け、11位でフィニッシュ(オープン参加2名を除く)。竹内も粘り強い走りで18位に入り、全日本選手権の出場権を獲得した。

レースは最終周まで逃げ切った3名の争いとなり、新城選手が抜け出して優勝。草場選手、留目選手と続いた。
全選手が万全の状態で臨んだものの、キナンレーシングチームの層の厚さと、留目選手の圧倒的な牽引力の前に成すすべが無かった。
シーズンはまだ序盤ではあるが、今回明確となった課題を克服し、勝機をつかむべくさらなる強化を図っていく。