RACE REPORT レースレポート

2023 ツール・ド・熊野 参戦レポート

2023.06.03

6月3日(土)-6月4日(日)の2日間に渡り開催された「ツールド熊野」、今季初のUCIレースに参戦したレバンテフジ静岡は、チーム初のUCIポイントを獲得しました。

photo : 三井 至

 

【第1ステージ】

熊野山岳コース 6月3日(土)

距離:104.5km
天候:晴

出走選手:マラル、床井、村山、ダニエル、高梨、山口

荒天と路面状況悪化のため中止となった前日の古座川国際ロードレースから一転、快晴の中で行なわれたツールド熊野1日目(第1ステージ)。

例年、3日間のステージレースとして開催されてきた歴史あるツールド熊野だが、コースレイアウトの事情により、これまでの第1ステージ「赤木川清流コース」がキャンセルされ、今年は2日間開催となった。

 

赤木川沿いの平坦基調なコースは、スプリンター勢の見せ所だったため残念ではあるが、1日目が山岳ステージとなった事で初日から大きくレースが動くと予想された。

チームとしても例年とは違ったアプローチで初日に臨む必要があり、クライマーやオールラウダーを中心とする総合争いに遅れを取らないよう、レース展開を良く見て終盤の勝負どころに備える。

 

前日の大雨による土砂の流出や路面状況から、第1ステージ最長の峠「札立峠」がキャンセルされ、コースは63.7kmへと短縮された。約3kmの千枚田の登りを2回登り、アップダウンを経てゴールに戻る厳しいレイアウトだが、距離が短くなったことを受け、平均時速42.9kmというハイスピードでレースが進む。

 

登りを得意とする山口も、ハイペースの位置取り争いの中、登りの入り口で番手を落としてしまい本来の力を発揮できずに遅れてしまう。

 

レース中盤、20名程度に絞られた集団から、JCLチーム右京の岡選手と山本選手の2名が抜け出し、集団を引き離し逃げ切りを図る。

 

 

2回目の千枚田も先頭2名が集団との差を保ったままクリアすると、メイン集団に残ったのは、マラル、ダニエル、高梨の3名。ダニエルのゴール勝負に備え、マラルと高梨が他チームのアタックに反応し、献身的にアシストに徹する。

 

先頭の2名は、逃げ切りのワンツーフィニッシュを決め、その後ろは20名弱のゴール勝負に。

ゴール前に設けられた200m程の登り、マラルが先頭でスプリントを仕掛けダニエルが7位でフィニッシュ、最後までアシストに徹したマラルは8位という結果でレースを終えた。

 

-ステージリザルト-
7位 ダニエル グルド
9位 バトムンク マラル-エルデン
21位 高梨 万里王
24位 床井 亮太
29位 山口 瑛志
78位 村山 浩司

 

 

【第2ステージ】

太地半島周回コース 6月4日(日)

距離:104.3km
天候:晴
出走選手:マラル、床井、村山、ダニエル、高梨、山口


太地半島の海岸線と丘陵地帯を繋いだ特設コースで行われるツールド熊野2日目(第2ステージ)。今年は2日間開催のステージレースのため、昨日と今日の結果を合算して総合順位が確定する。

 

UCI2.2クラスのレースは、総合順位10位までと、ステージ順位3位までにUCIポイントが付与されるため、昨日10位以内でゴールしているダニエルとマラルの順位を守りつつ、好調を維持している床井や高梨の積極的なレースで結果に繋げたい。

息つく暇も無くハイスピードで進んだ前半に、村山、山口が遅れてしまう。

 

更に、昨日30秒遅れでゴールしている高梨は、中盤にメカニカルトラブルに見舞われ、大きく遅れてしまいレースから離脱してしまった。

 

中盤以降、3人でのレースを強いられたマラル、床井、ダニエルは、30名ほどに絞られた先頭集団でレース展開を伺いながらゴールを目指す。

しかし、ゴールまで5kmを切ったところで床井が痛恨のパンクを喫し、勝負から離脱してしまった。ゴール勝負に向け手応えを感じていただけに、非常に悔しいトラブルだった。

 

レースは、後半に抜け出したキナンレーシングチームの山本選手とトマ選手が、2人で逃げ切り地元レースに花を添えた。

後ろの30人のゴールスプリントではマラルが5番手でゴール、ダニエルも集団内でゴールし、2日間の総合成績はマラルが7位、ダニエルが8位と、チームに初のUCIポイントをもたらした。

 

-ステージリザルト-
7位 バトムンク マラル-エルデン
14位 ダニエル グルド
33位 床井 亮太
DNF 高梨 万里王
DNF 山口 瑛志
DNF 村山 浩司

 

-総合リザルト-
7位 バトムンク マラル-エルデン
8位 ダニエル グルド
22位 床井 亮太

 

2日間応援いただいた皆様有難うございました。
今回は、チーム初のUCIポイント8ポイントを獲得する事ができました。次回は、修善寺の日本サイクルスポーツセンターで全日本選手権が開催されます、モンゴルでもナショナル選手権が開催されマラルとエボが出場します。

引き続き応援よろしくお願いいたします。