2025 Jプロツアー第10戦 南魚沼ロードレース 参戦レポート
2025.09.15
【レース概要】
Jプロツアー(JPT)シリーズ戦の中で最もステータスの高い「プラチナ」クラスに位置づけらる南魚沼ロードレース(経済産業大臣旗ロードチャンピオンシップ)が、新潟県南魚沼市の三国川ダム周回コースにて開催され、床井、高梨、サルマ、夏目の4名が出走した。※事前エントリーメンバーのキスコネン、山口は未出走。
【開催日】
2025年9月15日(月・祝)
【開催地】
新潟県南魚沼市三国川ダム周回コース 12km/1周
【距離】
12km × 12週 = 144km
【出場選手】
高梨 万里王
床井 亮太
サルマ 寬大
夏目 天斗
【出走人数】
116名
Race Report
レースは、約2.5kmの登り区間を含む1周12kmのダム湖周回コースを12周、144kmで競われる。2.5kmと比較的長めの上りパートを12回こなすことから、クライマーやパンチャー系の選手による勝負が予想される。
レバンテフジ静岡(レバンテ)としては、今季好調のクライマー”サルマ”を軸に、パンチャーの床井と高梨が最終局面の勝負所まで残れるようにレースを進めたい。サルマと同じく登りや独走を得意とする山口が、脚の故障により戦線を離脱しているため、シーズン後半戦は少数精鋭での参戦を強いられているが、サルマをひとつでも良いリザルトでゴールに送り、きっちり3名が上位でフィニッシュしてJPTチームランキング4位を守りたい。
序盤からアタックの応酬でレースが激しく動き、2周目に河野選手(チームブリヂストンサイクリング)が集団から抜け出し約1分のリードを保ち単独で逃げる。
4周目、登り区間のペースアップにより縦に長く伸びた先頭集団が河野選手をキャッチすると、同時にカウンターアタックによって7名の選手が先行する。この7名の先行集団にレバンテの選手は含まれておらず、後方のメイン集団でレースの状況を伺う展開になった。
7周目に入り人数を6名に減らしながらも3分半程のリードを保ったまま逃げ続ける先頭集団に対し、メイン集団はチームブリヂストンサイクリングがペースをコントロールして坦々と進む。
10周目、ゴールまでの30kmを切ったあたりからメイン集団が活性化、逃げ集団とのタイム差も1分を切り20名程度に絞られる。レバンテはサルマと高梨がメイン集団で残り2周を迎えた。
先頭を猛追するメイン集団が2つに分裂し、先刻集団4名、サルマを含む追走集団9名、更に高梨を含む第3集団という形で最終周回に突入。最終周回で先頭4名を追走集団がキャッチするが、サルマは登りで遅れてしまい単独でゴールを目指す。
最後は下りで先頭から抜け出した林原選手(群馬グリフィンレーシングチーム)とルーベン選手(宇都宮ブリッツェン)の勝負となり、ゴール前で先行した林原選手がトップでゴールを駆け抜け優勝、ルーベン選手、孫崎選手(ヴィクトワール広島)と続いた。
レバンテは、最後までトップ集団で奮闘したサルマ選手が11位、高梨が14位、床井が53位でゴールしている。チーム総合は4位を維持しているが、5位とのポイント差が僅差である事から次戦(今季最終戦)の群馬でも気を抜かず上位を目指したい。