RACE REPORT レースレポート

2025 第93回 全日本自転車競技選手権大会ロード・レース 参戦レポート

2025.06.22

レース概要

日本一を決める全日本自転車競技選手権大会(ロードレース)が今年も伊豆修善寺の日本サイクルスポーツセンター(通称:日本CSC)で開催された。
地元静岡県開催は今年で3年連続となり、MEクラス(男子エリート)に床井、高梨、山口、サルマ、渡瀬の5名が出走した。
今シーズンは、チーム全体が好調を維持していおり、チーム一丸となって国内最高峰の頂を目指した。

 

【開催日】

2025年6月22日(日)

 

【開催地】

静岡県伊豆市
日本サイクルスポーツセンター8kmサーキット

 

【距離】

ME  160km(8km×20周)

 

【出場選手】

高梨 万里王
床井 亮太
山口 瑛志
サルマ 寬大
渡瀬 義雄

 

【出走人数】

124名

 

【Race Report】

舞台となる日本CSCの8kmコースは国内屈指の厳しいコースレイアウトとして知られる。
ひたすらアップダウンを繰り返し、20周160㎞、5時間に及ぶレースは獲得標高が5,000mを超えることから、終盤に強いものだけが残りその中から勝者が生まれることは明白である。チームとしては、できる限り多くの選手を後半の勝負どころに残すことを目標とし、前半は焦らず、レース状況をよく見極めながら後半に備える事を確認してスタートを迎えた。

1周目、スタートして間もない下りの左コーナーで落車が発生、レバンテは山口が巻き込まれた。復帰して追走を開始するも、すでに2分以上の差がついていてしまったため早々にレースを終える事となった。


山口は上りを得意としており、今期はヒルクライムでも結果を残していたため早々のリタイヤは悔やまれる。

序盤は抜け出しを図りたい選手(チーム)がアタックを仕掛けては集団がキャッチする(捕まえる)展開が続くが、3周目に鎌田選手(JCL TEAM UKYO)が単独での抜け出しを成功させる。更に、阿曽選手(スパークル大分)と吉岡選手(チームユーラシア)の2名が続き、3名の先頭集団が形成された。先も長いことから、集団も無理に追う事はせず逃げを容認、一時は4分近くのタイム差をつけてレースが進む。

JCL TEAM UKYOがコントロールするメイン集団は比較的落ちつたスピードで周回を消化してゆく。ブリッジをかけに動く選手や、集団のペースを上げようとする動きもあったが、後半に備えていたレバンテは状況を見守りながら次の展開に備える。

レース折り返しの10周目に入ると協調して逃げ続けてきた先頭3名の足並みが崩れ始め、先頭は鎌田選手が単独で逃げ続けるかたちになる。

12周目、レースも後半に入ると有力チームが動き始め、これまで淡々と進んできたレースの様相が一変、集団はペースアップにより人数をどんどん減らしてゆく。レバンテは、メイン集団に床井、高梨、サルマの3名を残し、サルマが集団前方で積極的にアタックに反応する。

15周目、活性化したメイン集団はアタックやペースアップで20名程度に絞られ、このタイミグで床井が遅れてしまう。そして100㎞近くを逃げ続けた鎌田選手をメイン集団が吸収、レースは振出しに戻った。有力選手が残ったメイン集団は終盤に向けてさらに活性化し、ゴールに向けた駆け引きが始まる。

18周目、ここまで積極的にレース展開に反応してきたサルマが残り3周を残し遅れ始める。同時に、昨年の全日本選手権覇者の小林マリノ選手(JCL TEAM UKYO)を含む4名が先頭集団を形成し先行、チームから唯一終盤の勝負に残った高梨は10位争いの第3集団で残り2周を迎えた。

19周目、先頭では小林マリノ選手の強烈なアタック、反応できたのは山本元喜選手(KINAN Racing Team)のみ、先頭は2名に絞られ最終周回に入る。高梨は徐々に第3集団から遅れてしまい、単独でゴールを目指す。サルマ、床井もペースを刻みながら最終周回に入る。

最終20周目、先頭は小林選手が山本選手を引き離し独走優勝、全日本選手権2連覇を達成し、山本選手、金子選手(群馬グリフィン)、谷選手(宇都宮ブリッツェン)と続いた。
レバンテフジ静岡は、最後まで粘った高梨が17位、サルマが18位、床井が28位でフィニッシュしている。

目標としていた上位入賞はならなかったが、完走34名の過酷なレースを3名の選手が走りきり、次戦以降につながる内容であった。
広島ロードレース以降の後半戦も次の一勝を目指し高いモチベーションで挑戦していきたい。

次回は7月上旬に行われる広島2連戦、過酷な灼熱のレースが予想されますが、引き続き応援をお願いします!