2025 Jプロツアー第3戦 西日本ロードクラシック 参戦レポート
2025.04.20
レース概要
年間11回開催されるJプロツアーシリーズ戦の中でも、ステータスの高いレースとして位置付けられる東西クラシックレース。東は群馬サイクルスポーツセンター、西は兵庫県の播磨中央公園にて毎年同時期に開催される。
どちらも長い歴史を持つレースであり、西日本ロードクラシックは今回で59回目を数える。昨年は、このコースで床井が9位、高梨が10位という結果を残しており、チームとしても相性が良いレースである。シーズン序盤のチャレンジサイクルロードレースで1勝を挙げている床井を軸に、今回も上位リザルトを、そして2勝目を目指したい。
【開催日】
2025年4月20日(日)
【開催地】
兵庫県加東市
播磨中央公園
【距離】
141km(7.2km×19周+4.2km)
【出場選手】
キスコネン シーム
床井 亮太
高梨 万里王
山口 瑛志
サルマ 寛太
渡瀬 義雄
夏目 天斗
【出走人数】
112名
Race Report
西日本ロードクラシックが開催される播磨森林公園は、1周7.2kmのサイクリングコースが併設されており、レースは19周+4.2kmの141kmで競われる。緩やかなアップダウンコースは一見難易度が低くいように感じられるが、コーナーが連続し、道幅の狭い区間やゴール前の1km程の登りが周回を重ねるごとに体力を削る。特に、100名以上の選手が集団を形成する序盤は、転倒や集団分裂などのリスクを回避するために集団前方でのポジション確保が重要になる。
レバンテフジ静岡は前回のチャレンジサイクルロードレースで今期1勝を挙げており、相性の良い今レースでも、床井とキスコネンの両看板で上位リザルトを目指したい。
いつものようにレース序盤から激しいアタック合戦が繰り広げられ、ハイスペースで進むワインディングコースに、集団内では中切れが発生する。3周目、高梨を含む20名程の先頭集団が形成されるが、メイン集団はこれを容認せず1周程で吸収され、カウンターで抜け出した7名がレースをリードする。宇都宮ブリッツェン3名、ヴィクトワール広島2名、シマノレーシング1名、サイクラーズ1名で構成されるこの逃げは、マトリクスパワータグやレバンテフジ静岡の追走により3周ほどで吸収され、7周目には振り出しに戻る。
複数名が逃げを打っては吸収される展開が続いたが、9周目にレースが動く。
エリオット選手(ヴィクトワール広島)と沢田選手(宇都宮ブリッツェン)の2名が集団から抜け出しメイン集団との差を広げはじめる。
マトリクスパワータグ、キナンレーシング、そしてレバンテフジ静岡が各々のタイミングで追走を行なうが、チーム間の連携が図れず先頭2名との差は縮まらない。
最終周、昨年の年間リーダーの金子選手(群馬グリフィン)の猛追で2秒差まで詰め寄るが、先頭2名が逃げ切りエリオット選手がJプロツアー初優勝を果たした。
レバンテフジ静岡は、キスコネン選手が先頭から10秒遅れの11位、床井選手が14秒遅れの14位でゴールしている。
チームとしては、レース全般で積極的な動きができており、要所要所でやるべきこともできていたが、序盤から冷静さを欠きチーム内での連携が空回りしている感があった。選手個々の状態は上向きであるが、レース展開を冷静に見定め、チーム内の統率が明確な課題として残る。
課題改善を行ないながら、更なる勝利を目指し一歩一歩前進してゆきたい。
次週、群馬サイクルスポーツセンターで行われる東日本ロードクラシックでは更なる上位入賞を目指しますので、引き続き応援よろしくお願いします。