RACE REPORT レースレポート

2021JCL カンセキ宇都宮清原クリテリウム

2021.03.28

2021カンセキ宇都宮清原クリテリウム

会場宇都宮市清原工業団地
距離56km(2.2km×23LAP)
出走53名
出走メンバー鈴木龍、野宮、西村、海野、高梨

レースレポート

「三菱地所JCLロードレースツアー2021」の第2戦、「カンセキ宇都宮清原クリテリウム大会」が真岡・芳賀ロードレースに続き開催された。

 

前日の気候と打って変わり、スタート前からの大雨と強風により気温以上に体温が奪われる厳しい条件での開催となった。コースレイアウトは、昨年の開催と同じ、180度コーナーが3箇所、90度コーナー2箇所の50.6km(2.2km×23周)のフルブレーキ×スタートダッシュを繰り返す選手泣かせのコース。

 

優勝争いは、過去の宇都宮清原クリテリウムを3連覇中の小野寺玲選手を要する宇都宮ブリッツェンや、過酷なレース展開に持ち込みたいキナンサイクリングチーム、チーム結成1年目ではあるがスプリンターを多く抱えるスパークル大分レーシングチームなどが注目される中、レバンテフジ静岡の出場選手は前日と同じラインナップ。4位に食い込んだスプリンター鈴木龍選手を、最後のスプリント勝負に送り込むべくレースに臨んだ。

 

レースは13:10に53人でスタート。降り続く雨の中1周半のパレード区間を終えてアクチュアルスタート。3周目で複数台が絡む落車が発生。レバンテフジ静岡の選手は巻き込まれずに済んだが、このあたりから早いペースでレースが進み激しいポジション争いが繰り返される。逃げの姿勢を見せる選手がいても他選手の反応が無く、逃げ集団は形成されない。

 

ハイペースで進むレースに、ケガを押して出場している高梨選手が徐々に遅れはじめ、6周でリタイア。

 

レース序盤に強く降っていた雨は徐々に小雨となるが、路面状況は依然ウエット。ハイスピードの展開も落ち着かず、各チーム各選手が積極的に集団からのアタック(抜け出し)を図る、レバンテフジ静岡も鈴木龍選手、海野選手、西村選手が積極的に先頭を伺うレース展開。キナンレーシングチームが時より強烈なアタックを試み揺さぶりをかけるも、この段階では、どのチームも決定的な動きに繋がらず、まとまった位置取りもできない。

 

レースも中盤を過ぎたあたりで、さすがにハイペースも一旦落ち着いたが、終盤に向けチーム間のポジション取りが激しさを増す。レバンテフジ静岡も残り4周回で、集団後方で4選手が集まり、前方への進出を試みるが、他チームにより分断され上手くチームの纏まりを形成できない。

 

レースは集団のままゴールスプリント勝負が濃厚になり、最終周回を知らせる鐘が鳴る中、インコースから先頭を伺う鈴木龍選手付近で落車が発生。鈴木龍選手は転倒だけは免れるが大きく遅れてしまい、復帰に時間を要し先頭争いから脱落。

 

最終回に入り、昨日に引き続き宇都宮ブリッツェンの増田選手、西村選手がトップを牽き、その後ろに3連覇中の小野寺選手が控える展開。増田選手の先頭を西村選手が引継ぎ、最終コーナーを回ったところで小野寺選手が飛び出しそのまま優勝。2位にはスパークル大分の孫崎選手、3位はキナンサイクリングチームの畑中選手が入った。

 

レバンテフジ静岡は、最終周回最終コーナーで集団後方から追い上げた西村選手が8位。ゴールスプリントまで届かなかった海野選手、鈴木龍選手が23位、24位。終盤で集団から遅れてしまった野宮選手が33位であった。

 

JCLの開幕2連戦が終了し、初戦同様に1桁順位を獲得する選手を出すことができたが、レバンテフジ静岡のチームとしての戦いは十分に機能していなかった。どのチームもハイスピードのレース展開に苦しんだが、優勝チームは、エーススプリンターを見事にゴールに送り届けた。JCLは、選手個々の順位よりもエースをいかに上位でゴールさせるかがカギになり、各レースの勝利こそが最大の価値になる。

 

人数が少ない中で、2連戦を終え「優勝」を目標に掲げた以上、選手のレベルとチームとしての成熟度を上げることは必須となる。幸い、次戦まで若干の期間が空くことから、次戦に向けて鍛えあげていきたい。

 

結果

8位 西村基選手

23位 海野晋作選手

24位 鈴木龍選手

33位 野宮一朗選手

DNF 高梨万里王選手

 

2021シーズンチームランキング4位(9チーム中)

Photo by Itaru Mitsui

 

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